「うるせぇ……」
顔をしかめて先生を睨む蒼真。
先生は、蒼真を余所にあたしに顔を向ける。
「どこか怪我をしたの?」
「手を、少し……」
「切った?」
「はい、でも蒼真が手当してくれたので………」
大丈夫です。と言うと、先生は、本当に?と疑ってきたので手当された場所を見せた。先生は、まじまじと見た後、まぁいいでしょうと合格点を出す。
「……妬んでんじゃねぇよ」
「黙りなさい………まぁ、取り敢えず記録ね。名前は?」
先生は、診察カードのようなものを取り出した。
「海江田です」
「下は?」
「恵里」
「海江田恵里さん………そういえば、確か妹さんがいたわよね?」
カードから顔を上げて先生は聞いてきた。


