ジキルハイド症候群




蒼真と同じように、他の子とは違った。


「正直、嬉しかった。」


何の企みもない笑顔を見せられて嬉しかった。
亜理砂の笑顔に心は温かくなった。


「あたしに、何が出来るかしら」


虐められ、いたずらされている亜理砂に、何かしてあげたい。
助けたい。


「………廉が動く」

「廉?」

「那祁も動いたからな。すぐになくなるさ」


こんなくだらないことは。


廉――マリモが動いているのには驚いたが、那祁はありがたいと思う。


「お前の友達、なんだろ?」

「友達……」


友達、か。
亜理砂はあたしの友達なのだろうか?


「心配なんだろう?」


心配………うん、心配だわ。


「なら、あいつは恵里にとって友達になる」