ジキルハイド症候群




理系は少し離れた所にあった。
亜理砂を見つけると亜理砂はジッと自分の靴箱を見つめていた。


「亜理砂……?」

「え?あ、ごめんなさい」


ハッとして亜理砂は慌てて靴箱を開けた。すると、バサバサバサと紙の束が落ちてきた。


「………はぁ」


亜理砂は、それらを見ると、鞄の中から小さな袋を取り出した。


「大丈夫?」


(亜理砂も大変ね)


こんなに可愛いから男が放っておかないのだろう。


そう思いながら、紙の束を触ろうとして、亜理砂に手を叩かれた。


「触っちゃだめ!」

「亜理砂?」


亜理砂は、叩いた後ハッとして、笑う。


「せっかく綺麗な手が汚れちゃいます」

「別に洗えばいいわ」

「恵里ちゃんにそんなことさせられません」