(………マリモ?)
ジッと、壁に寄りかかりながらあたしを見つめる男。
髪は短くて、髪を染めている。
茶色とかなら分かるけど、緑って、一体どうしたんだろう。
「………」
「………」
お互い無言のまま見つめ合う。
「……あんた、海江田?」
ようやく口を開いたかと思えば、意外に高めの声で問いかけられる。
余り話す方ではないのだろう。
それよりも、彼の口からあたしの名前が出てきた事に驚く。
「………海江田は、あたしですけど」
すると、彼はやっと見つけた、と壁から離れた。
あたしの目の前まで歩いてくると、彼の身長の高さに驚く。
(180以上あるよね……首痛くなりそ)
「………あたしに、何か用?」


