マリモと呼んだときに眉間に皺を寄せたのは気づかない振りをする。
那祁は、あたしの後ろに立つと蒼真と亜理砂を交互に見る。
蒼真達のにらみ合いは終わりそうにない。
「楽しそうだね?」
「…………助けて」
「俺的には蒼真のこんな姿ビデオに納めたいんだけど」
そう言うと、何故か那祁はビデオを取り出した。正確に言うとデジカメだが。
「なんでもってるの……とりあえず、どうにかしてほしい」
「えー…仕方ないなぁ」
つまんない、と那祁はぼやくと、蒼真に近づいて耳打ちをした。
すると、あっさり離れる。
「本当だろうな?」
「本人の許可ありだから」
「………まぁ、いい」
何やら会話をしている蒼真と那祁。
その二人を見ながらあたしは乱れた制服を整えた。


