ジキルハイド症候群




「あの……」


二人とも離してくれないかしら?


学校のしかも登校中だから、他の生徒もいるわけで、ジロジロと視線にあたしは恥ずかしくなってきた。


「そもそも貴方は恵里ちゃんの何なの!?」

「彼氏だ。お前こそ何だよ」

「お友達です!」


(えー、と……。)


なにこの低レベルな言い争いは。彼氏だの友達だの………一方的だわ。


そんなことよりも今は早くこの状況から脱出したい。
誰か助けてくれないかしら……あたしには手に負えない。


ため息をつきながら二人の言い争いを聞いていると、別の声に名前を呼ばれた。


「恵里ちゃん?」

「?那祁……マリモ」


肩越しに振り替えると、首を傾けている那祁とその隣にマリモの姿があった。