ジキルハイド症候群




イライラするって、あたし同じ顔なんだけど………。


「お前は違うからな」


まるであたしの心を読んだみたい。


「学校、行くか」


あたしから離れて蒼真は玄関から出る。その後ろをついていきながら、あたしは昨日の亜理砂の言葉を思い出していた。


学校まではそう距離はない。


「恵里」

「なに?」

「いつも昼どうしてる?」


聞かれてあたしは首を傾ける。


「昼は、ご飯食べてるけど?」

「そうじゃない。」


誰と食ってるのか、て話。
蒼真の言葉にあたしはあぁ、と前を向いたままクラスの子と、と答えた。


「表面上は仲が良いらしい子達と食べてるわ」


本当に表面上。
まぁそれなりに会話とかはしたりするけど。