ジキルハイド症候群




見渡して、丁度屋根の部分の下が影になっている所を見つけて、そこに移動する。


「…………静か」


地べたに座り込んで、見える景色を眺める。
何時もは感じないけど中々上から見える景色は綺麗だ。
心が穏やかでいられる。


このまま音楽でも聞いて寝ようかな、とボンヤリ思っていると、ガチャッと屋上なドアが開かれた。


(誰か、来た?)


あたしがいる場所からは誰が入ってきたかはわからない。
身を捻って覗き込むと、一人の女子生徒が入ってくるところだった。
可愛らしい、大人しそうな子。


「………開いてた。」


感心しているようなその子の声。
静かだから、小さくてもよく聞こえる。


(何回も来てる感じ………)


鍵がかかっているから入れなかったのだろう。