皆、あたしを見ても最終的には恵里を見ている。
それが、悔しくて、ムカついて。
あたし達は、どうして比べられなきゃいけないのか。
その答えが分からず、行き場のない感情は全て恵里に向かってしまった。
恵里の傷つく顔を見ると、スッと気分が良くなった。
だから、あたしに優位な立場にするために色々して、孤立状態にした。
楽しかった。
その間、確かにあたしの周りには沢山の人がいたから。
だけど、ある日を境に恵里の周りにも人が集まりだした。
その人達は、恵里だけを見て、あたしは眼中になかった。
恵里だけに愛情を向けていた。
特に、陵南蒼馬。この人の愛情は凄かった。
恵里から片時も離れようとしない。
あたしが現れると嫌悪を露にする。
あたしと、恵里を比べない人だった。
だけど、恵里中心だった。


