呼吸が落ち着いてから回りを見渡すと、随分遠くまで走ってきたのが分かった。
(人間、走れるものなのね……)
驚くほど長い距離を走ってきたのに驚きながら、喉が乾いたので近くにあった自販機でアクエリアスを買う。
ちょうど近くに広場みたいな休める場所があったので、そちらに足を向ける。
ベンチに腰掛け、飲み物を飲んで一息つく。
身体は、悲鳴をあげている。
久しぶりに運動したからだろう。
きっと明日は筋肉だ。
(―――逃げちゃった)
茉里から、そして蒼真からも逃げた。
ベンチの上で膝を抱え、ため息をつく。
鞄に目をやると、学校にも行ってないことに気付きため息が増える。
今日の授業なんだったかしら?と鞄を開ければ紫色に点滅している携帯が入っていた。


