ジキルハイド症候群




ギロリと茶髪を睨むマリモ。


「廉、なんで恵里ちゃん連れてきたの?」

「蒼真が連れてこいって」

「恵里ちゃんを?」

「名前は知らない。海江田を連れてこいって」

「ふーん……」


含み笑いをする茶髪にマリモは眉を寄せる。すると、ガタッと準備室の中から大きな音が聞こえてきた。


「あ、蒼真様が御立腹だ」

「………」


楽しそうに茶髪があたしの手を引いた。


「おいで」

「え」

「廉。覚悟した方がいいかもねー」

「?」


至極楽しそうに、茶髪は、蒼真ーと中に入っていく。手を引かれているからあたしも一緒に入っていくしかない。


棚が並べられた中の奥に、広い空間が広がっている。
そしてそこにいたのは………