「どうした?」
その声は、限りなく優しい。
「………何でもないわ」
あたしは、首を振ると、ご飯を食べることに集中することにした。
だから、意味深にあたしの頭を見下ろしていた蒼真には勿論気づくことはなかった。
少ししてからあたしの隣に亜理砂が腰を下ろした。
「……渡したの?」
「っえ?!」
亜理砂は目を見開く。
「廉に………お菓子」
「あ、はっはい、渡したよ」
挙動不審に頷きながら箸を持つ亜理砂の手は微かに震えている。
あたしは、クスリと笑うと爆弾を投下してみることにした。
「昨日の廉はかっこよかったわよね。」
「………え?」
「結構人気らしいわよ?」
「嘘?!」
突然叫んだ亜理砂に三人は驚くが、すぐに作業に戻る。


