闇と光 〔上〕


「そんなこと言わないでさ~」


朱色の髪の男があたしの肩に触れてきた瞬間。


さっきまでぐっすり寝ていた秋が、


朱色の髪の男にカッターを


首筋に向けていた。



そして、


「秋歌に触るな」


「秋、止めなさい。さっきも言ったでしょ?」