闇と光 〔上〕


秋が不機嫌そうに言った。


大丈夫かしら?


「わかったよ。ついてこい」


竜は、はぁ・・・とため息をついて、あたしたちと理事長室を出た。


ため息って・・・


クラス、落ち着いたメンバーなら楽でいいけど、


そんなに世の中は甘くないわよね?


そんなことを考えながらあたしたちは校舎を歩き、やがて1つの教室の前で止まった。