「あたしは誰でもいいわ」 「じゃあ、俺の後ろに乗れ」 藍色の髪の男が静かに言った。 命令形は好きじゃない。 あたしに命令していいのは京だけ。 でも、口論するのは面倒だわ・・・。 「わかった。行くなら早く行きましょう」