闇と光 〔上〕


勝手なことを言い放ち、教室を出て行った時雨。


何、あの人・・・。


残ったのは、黒髪の男と朱色の髪の男。


「自己紹介がまだだったね、俺は神崎冬夜。よろしく」


「俺は新谷裕人。よろしくねぇ~、特に秋歌」


「よろしくなんかしない!」


あたしの代わりに秋が答える。