昨日、ゼロのことで忠告にきた背の高い奴だ。 「はい、おれだけど……」 おれは目を擦り、体を起こす。 『知ってると思うけど、また殺人事件が起きて学校はしばらく休校することになったから。連絡簿の順番で次の人に伝えてくれ』 「えっ?」 淡々とした口上口調で言われ、ピンとこない。 『ニュース見てないのか?昨日の夜から大変なことになってるぞ』 「ちょっと待ってくれ、いまテレビ点けるから」 テレビでは殺人事件の報道はされてはいたが、現場は北の大地から800km以上離れた東京の出来事。