教室の出入口、下駄箱のところでゼロと一緒の班の残り3名を待ったが、来なかった。
考えられないことだが運悪くおれたち2人を見つけられず先に帰ってしまったか、考えたくはないが、逃げて先に帰ったのかもしれない。
おれたちを避けるようにして帰った……が、確率が高いような気がする。
「2人で帰ろう」
「うん」
こうなることを最初からわかっていたみたいな快活な笑顔でゼロは返事をした。
「おれ、ゼロを家まで送るよ」
ゼロが1人で帰るのは心配だったし、この機会にゼロのことを少しでも知りたいという欲もある。
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