ゼロは刺した瞬間の映像を目にしてから顔を背けているので、クラスメイトの奇異な視線には気づいていない。
「な……」
“なんだおまえら?”と睨んで言う前に「教室から出よう」とゼロがおれの腕を引っ張る。
ゼロの行動は都合が良かったが、クラスメイトたちの目はおれたちを見ていたようで見ていなかった。
まるで、おまえらの存在が殺人事件を招いているんじゃないか?というような理不尽で軽蔑している視線に感じた。
おれの描いた無人島の絵が頭に浮かび、間近に迫ってきていた豪華客船が素通りしていく。
豪華客にはクラスメイトたちが乗っていて無表情でおれを見ている。



