ゴスロリ彼女のキスの味



 そこへ「ねぇ、なに話してるの?」と、ゼロが割って入ってきた。


 タイミングが悪い。


 野田と菅原は無言で何事もなかったかのように、おれから離れていく。


「私、邪魔しちゃったかな?」

 ゼロが申し訳なさそうにおれの顔を覗きこむ。


「全然」

 おれは首を横に振った。


 男子の友達をつくる千載一遇のチャンスを逃したかもしれないが、優先順位の先頭はゼロなのだから気にする必要はない。