ゴスロリ彼女のキスの味



「そんなことのため?!」

 ゼロと倉吉が双子のように声を揃えて眉を寄せた。


「わ、私は、この服を着ると寂しさが紛れた。学校や家で嫌なことがあっても忘れさせてくれた。趣味なんかじゃなく、ゴスロリは私の体の一部なの!」

 ゼロの主張を倉吉はよく言った、みたいな顔で頷いている。


「ゼロ、いくらなんでも度が過ぎてる」


「成り行きもあって、田中君には迷惑をかけたかもしれない」

 言葉は謝っているが、目には反省の色がない。


「だったら、こんなこともうやめるんだ」