「二人が何をしようとしているのか知らないが、おれはその何かに利用されそうだな」 おれはゼロに同情することをひとまずやめた。 「これから起るショータイムは蜜姫さんの発案なの。田中君は登校初日から蜜姫さんに声をかけられて有頂天だったみたいだけれど、それも作戦だったみたいよ」 「余計なことは喋らないで!」 フフッと笑った倉吉の肩を掴んでゼロが一喝する。 「あら、ごめんなさい」 悪びれた様子を見せず、倉吉が詫びる。 ゼロはおれを利用するために近づき、倉吉と利害が一致して手を結んだのだろうか。