「うっ…う…嘘だ」 「田中君があのおぞましい記憶を忘れてしまっているならそれでいいと思っていたけど、まさか三船先生を学校の屋上から突き落としていたなんて……」 「う、嘘だ!」 「あんなことされて、三船先生に復讐したいのはわかるけど……」 「蜜姫さんちょっと待って。イタズラという表現は正しくないわ。私のお父さんは田中君と遊んであげただけよ」 倉吉が茶々を入れる。 「あなたは黙ってて!」 ゼロが大声を張り上げると、倉吉は口を尖らせて黙った。