飛び下りようと決心して下を見ると、雨宿りするためにサッカーボールを抱えて上を見ている2組の田中君と目が合った。しばらくすると田中君が屋上にやって来て、「倉吉さんが死ぬことなんてない」と言ってくれた。とてもうれしかった。でも、お父さんがやって来て「おまえが自殺するように仕向けたんだな!」と怒りながら田中君の首を掴んで屋上から落とそうとした。私は田中君が持ってきたサッカーボールをお父さんにぶつけた。お父さんは田中君を放すとしばらく黙ったまま私を見詰めた。すると「一緒に死のう……」と今度は私を無理やり掴んで飛び下りようとした。



