いや、マネキンというより、等身大のフィギュアといったほうが正しいのかもしれない。
洋服売り場に置いてある白人の外人女性のマネキンに、少女マンガ風のキラキラした星が輝く大きな瞳のシールを貼り、三つ編みの長い黒髪のカツラを被せている。
目を除けば、背丈、髪型など倉吉そっくりのフィギュアが分身のごとくおれを笑顔で見詰めている。
ナルシスト、ロリータへの異常なまでの執着心が窺える。
おれとゼロが教室に戻ったとき、一斉にクラスメイトの視線が飛んできたことを思い出す。
「ねぇ、どうしたの?」
ゼロが耳元に囁いてきた。
「それが……」



