「勝手にしろ!」 おまえの方がもっと信用できない!おれが目を瞑っている間、おまえが刺すことだって有り得るだろ!という悪態が脳ミソを埋める。 「そんな言い方して良いと思ってるの?」 「わ……わかったよ」 倉吉の一言はおれの弱い立場を十二分に再認識させた。 「田中君が目を閉じてキスしなさいよ」 命令口調で指示する倉吉は得意気。 キスする男が目を閉じる屈辱的な場面をゼロに見せてしまうなんて……。