「これ、あそこに落ちてたの」 倉吉が指をさした方向に三角形の公園があった。 ブランコと土管が横倒しになっているだけで、大人10人くらいが輪になって手を繋ぐと囲えそうな小さな公園。 「見せてくれ」 「いいけど、指紋つくかも」 「そんなことはどうでもいいんだ」 「はい」と言って、倉吉は紙袋を差し出す。 倉吉は制服の袖を伸ばして、直接触らないように紙袋の取っ手の紐を掴む用心深さ。