「おい、倉吉!キスなんてしてないだろ!」 衝動的に出た言葉は、ゼロには言い訳にしか聞こえていないかもしれない。 「そんなに怒ることないじゃない。私は田中君が蜜姫さんと縁が切れるようにしてあげたのに」 「おまえはさっきから何を言ってるんだ?さっぱり意味がわからないぞ」 倉吉の発言は怒りを通り越して呆れてしまう。 「田中君がここへ来る前に蜜姫さんと話していてわかったことなんだけど……」 倉吉は急に引き締まった顔をして腕組みをする。話そうか話さないか迷っている仕種。