「つまりおまえはスリルを味わうために、おれとキスしようとしてるのか?」 「それだけじゃないわよ」 真上からおれの顔を見詰め、倉吉は唇を歪めた。 「よかったら正解を教えてもらえないかな?」 倉吉が顔の位置を下げるだけでキスされる状況を回避したかったおれは質問を続ける。 「簡単に言うと復讐かな」 「復讐?!」 画数が多いのにそれほど難しくない熟語を脳が理解するまで間が空いた。 倉吉の表情からすると、復讐じゃなくて復習だよな?という冗談も通じそうもない。