真っ白く泥人形のように精気の失ったゼロの顔が砂から湧いてくる。 「うわぁ~」 おれは弾むように飛び起きた。 長椅子のクッションとおれの背中にはベットリと冷や汗が染みていた。 何だったんだ、いまの夢は? 何かの罰なのか? おれは小学校のときに描いた無人島の絵を見詰める。 こんなものを飾ってあるからだ! おれは壁から額縁を外した。