辺りは真っ暗だった。 もう10月だ。少し寒い。 バイクを乗り進む。 もう少しで家だ。 「あっ!」 もう少しで家っていう所で、とても愛くるしい後ろ姿があった。 1人で歩いているのを見ると、なんだかほおっておけなかった。 ゆきねのようになってほしくないから。 俺は、勇気を振り絞って話しかける。 「あれっ!??中村じゃん!!」