楽しい時間はあっという間に過ぎていくものだった。 食事が終わり、テーブルには、私と優斗、そしてお兄ちゃんの3人。 にぎやかだったリビングが、一気に静まり返る。 「「「………。」」」 誰も口を開かない。 この空間が、不安を作り出す。 「ちゃんと話せた?」 と、いう優斗の声に空気がまた変わった。 「俺、決めた。」 私も優斗も、お兄ちゃんの方を見た。