そう言うと、俺から言えることはここまで、と言い、気をきかせ部屋を出ていってしまった。 部屋にはお兄ちゃんと私だけ。 「…お金が必要だったの…?」 静かな部屋に、私の声がさらに静けさを増させた。 すると、お兄ちゃんはやっと話してくれた。 「必要だったんだ。」 「何のために…?」 お金って… お母さんに言ったら大体いつもくれたし… そして、私が知らない真実を初めて知った。