六十院 椿
『…そんなに信じられなら教えてあげる…この村の「負の連載」を。
椎名 純一
『…………………。
この村には二種類の人間が存在する。
「普通の人間」と「蝶の人間」
「人間」と「蝶」には外見や中身に変化は無い。
ただある種の食べ物や飲み物で理性が崩壊してしまう…私達はその変化を「卯化」と呼ぶ。
「卯化」をした人間は「成虫」と呼ばれ、独占欲が異常に発達する…そのために臭いを出す人間を襲うようになる。
臭いは主に昔の日本には無い物を差し、私達はそれを「液」と呼ぶ。
何故、私達が外部の人間を守るかは日常的に「液」に触れる貴方たちには臭いが体に染み付いているから。
「蝶」から見れば、まさに格好の餌食。
「封花隊」は「蝶」が卯化をしないように注意、または暴走をする「蝶」を発見する。また外部の人間も守る役目なの。
この村の掟は村人の暴走を抑えるための警告。無視すれば「死神様」として私に殺される。
だから村人は貴方たちとの接触を拒む。近くにいればいるほど…理性を刺激されるから危険なの。
そして…私達「蝶」は何故、人を襲うだけで殺されるか…1番、重要で残酷な話

