二人は日差しが当たる場所を避けて、橋の下まで来た。
六十院 椿
『…それでどんな用件かしら?
既に椎名は覚悟を決めたていた。下手をすれば完全に目を付けられる質問を椿に投げ掛けようとしたからだ。
椎名 純一
『単刀直入に聞きます、この村で起きている殺人事件に貴方たち「六十院家」は何か関与しているんですか?
椿はこちらを睨む。
一やはり失礼だったか。
六十院 椿
『…知ってるも何も村人を「処刑」してるのは私よ。昨日の死体も過去のもほとんど私がやってる。
まさかの答えが椿の口から出てきた。
目の前にいる少女が犯行を自白したのだから。
椎名がポケットから手錠を取り出した。
六十院 椿
『私を捕まえるつもり…?やめておきなさい、貴方も死ぬわよ。
椎名 純一
『ご忠告ありがとよ、だが職業柄で危険な事には慣れてんだよ。
犯行を認めてしまえば逮捕状など不必要だ。現行犯逮捕出来る。
六十院 椿
『じゃあ…言い方を変えるわ。私を逮捕しても意味は無いよ。
椎名 純一
『…なに!?
警察である椎名に椿は全く怯まない。彼女の心には恐ろしいぐらいの自信があるようだ。

