椎名 純一
(成る程…この「輪舞粉」を使っていたのか…)
謎めいた事件の足掛かりがようやく見つかった。
椎名 純一
『それは便利だね…お兄さんも買おうかな。
子供A
『無理だよ、お兄さん。あの粉は毎年、数量しか採れないから出回らないんだ…製造方法も「六十院」の人しか知らないし…。
しめた…!! 見事に椎名の鎌かけは大成功だ。
あの粉が六十院家しか管理出来ないなら犯行はほぼ間違いなく「六十院家」の仕業だ。
六十院 椿
『…じゃあ、二人共 仲良くね。
二人に話すると椿は土手方に歩いて行った。
すぐに椎名も椿の後を追った。
そして椿の方に手を置いた。
椎名 純一
『…申し訳ないけど…話を聞かせて欲しいんだ。
お互い初対面では無い。相手の椿も分かっていたかのような顔をした。
六十院 椿
『どうせ…断っても無駄ね…良いわよ、話を聞くよ。
椎名 純一
『話が分かる人でよかった…じゃあ話を聞かせてもらうよ。

