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雨が振り出した。
外に立たされてから十数分が経っただろうか、見事なまでに土砂降りになってきた。校舎の壁にもたれかかる。
ウェーブがかかりすぎて天然パーマのようになった髪の毛の先から、雨水が滴り落ち、頬を伝って落ちた。
【化け物】
「・・・ふん」
それがどうした、俺は化け物ですよ。
自嘲気味になって思い、俺は抵抗するように思ってから、唇を噛み締めた。分かっている、本当は悔しく、悲しく、人として見られないことの屈辱が。
―俺は、自分を上手く操れていないようだ。
ため息が漏れる。
こんなことをしているからそう思われることくらい分かっていたが、いざ軽蔑の目で見られると、結構こたえる。
目の中に入った雨水が目から頬を伝った。熱みを帯びていたのが気になり、俺は慌てて腕で拭く。
―俺が代わりをしなきゃいけない―
死んでいった育て親の変わりに、俺が次に人を守らなければいけない。使命感という名の黒い雫が、感情の無い俺の中に落ち、広がる。
「俺は幸せ者だなぁ」
こんな〔いい所〕に雇ってもらえて。
俺は自嘲気味に呟いた。
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