トリップ


「・・・やっぱり、お前は殺さねぇ。でも、誰かに言おうとしたら殺すからな。」
「はい?」
キャプテンが聞き返す前に、ケイラは表へと出て行った。

「・・・助かった・・・?」
深く息を吐くと、向こうからエリカが走ってきた。
「キリちゃーん!」
「お、エリカちゃん。」
「どうしたの、急に居なくなってまって・・・」
「ゴメン、いろいろあって・・・。買い物終わった?」
「ああ、うん・・・。」
「そう・・・やったら、はよ帰ろ。」
殺し屋に会った。何て言えるわけもなく、強制的にエリカを連れて帰った。