「知りたい?」
「知りたい・・・」
何を堪えているのか、リクは唇を噛み締めて真剣な眼差しを向ける。
「あの子ね、貫くんだって」
「何を」
「あの子、第6感が研ぎ澄まされちゃったのかな?アンタの悲しそうなオーラを感じ取って、それを心配してくれてたって」
「意味が分からない。それで納得を」
「話を聞いてよ。あの子もしかしたら過去にもそんな経験があったのか、凄く悔しそうに言ってた」
再び、澄んだ声から溢れた無色透明の感情を思い浮かべる。
「身近な人が独りぼっちでで泣いてるのに、そのまま1人にしとくのは嫌なんだって」
秋乃はリクを見て「ビンゴだね」と言う。「まさにあんたの事よ」と言いたいのがよく伝わってきた。
「あんただけじゃない、あたしらも同じだったから余計に伝わったよ。特に、化け物呼ばわりされてるあんたには」
「うるさい」
「紅涙の奴らって外見だけ良ければいいってイメージあったけど、何か覆されちゃった。あの子のせいでね」
秋乃が苦笑いしながら「ホントに、人想いなんだよね」言う。
「優しすぎて、返って酷い目に遭う」
「まぁ、そうなったな。そしてその後もそれを貫こうとするのが馬鹿げてる」
「毒舌ね」
喜ばしい事じゃないの?と言いたそうな目線を向ける。


