秋乃が何か言おうとした事も無視して、唾を飲み込んで話し続けた。
「思い込みかもしれないけど・・・先輩は、いつも悲しそうやった・・・!先生に変な目で見られても平然としとったけど・・・それでもそんな影があった・・・!」
あの時、いじめの影が残っていて、1人で背負って泣いていた彼女に気付けなかった後悔を思い出す。
「もう自分の周りの人がっ・・・独りぼっちで泣いてるのに・・・そのまま1人にさせるのは嫌っ!」
唇を噛み締める。小さくも涙が出ている事さえ気づけなかった。
「やから、うちは・・・それを貫きたい、何の役にも立たんくたって・・・支えたるんです!・・・以上!」
エリカの長い話に、ジュマも秋乃も圧倒されていた。
「アンタ・・・」
秋乃が呟くように言うが、もはや彼女には何も聞こえていなかった。
「着きました・・・」
「えぇ?」
あ、ホントだ、と秋乃は目を開ける。エリカがだいぶ長く話していたことを実感した。
「・・・分かった。付いて来たけりゃ来ればいいわ。ただし、余計なことはしないでよねっ」
「はいっ!」
うなづいて、疲れた体のまま立体駐車場を駆け上った。
「まっ・・・待ってくださいよ・・・」
へとへとになりながら、ジュマは後を付いて来る。


