ため息混じりに秋乃が言うと、ジュマは少し思ったことを口に出す。
「これって・・・今日中にじゃなくて『見つけたり、変な動きをしたら』の場合ですよね?」
「そう書いてあるけど・・・それが」
それがどうしたの、という前に秋乃がハッとしたのはエリカにも分かった。
「帰宅途中でそいつらを見つけた・・・とか?」
「そうかもしれない・・・です」
「・・・すぐに連絡できるはずだし、それくらい考える力はある。元プロでもたかがマフィア崩れ・・・アイツの実力なら大丈夫だと思うんだけど・・・」
独り言のようにブツブツと言いながら話していた秋乃だが、途中で目をカッと開き、いかにも「ヤバイ」と言いそうな表情になっていた。
「アイツ・・・今日何か様子がおかしかった!」
「え?おかしかった?」
「動きとかフラフラしてたし、頭押さえてて」
「待ってくださいよ、それってまさか」
何を言おうとしているのか、そこにいる全員がそれを悟ったように声を上げた。
「熱があるとか?」
「可能性はある」と秋乃は爪を噛み締める。
「あのバカ!」
「待って・・・まだ決まってないですよ。途中で魚屋さんでナマコを見つけて、入り浸ってるとか・・・。病気に負ける人でも・・・」
「そうだとしても、この紙について連絡してないことについてはたっぷり説教するんだから!正座させて膝の上にコンクリート乗せてやる!」
「う・・・拷問・・・」


