何で・・・これほどまで強い意志を俺が宿したのだろう。
――何が、原因なんだ。
自分でも驚いて、そして不思議でならなかった。
「・・・フン!」
俺は強い態度を見せる。相手の男はクスッと笑った。
「ふぅん・・・つまらねぇガキだな」
「それは、すまんかったな」
痛む傷口とダルさに伴うめまいに耐えながら男を平然と見た。
「じゃ、いくぜ」
男が横に動いたのを見逃さず、俺は神経を集中させて無傷の腕で小型ナイフを動かす。こういうとき拳銃でもあれば心強いのに、と俺は悪態をつきかける。
相手が止まり、拳銃を構えてきたが、俺はひるまず突き進む。
最初から弾を避けるつもりは無かった。
銃声が響いてナイフでえぐられた腕に弾が当たっても、俺はそのまま走り続け、長い腕を伸ばして刃先を相手の首に食い込ませる。
抜いてやると、噴水の如く血が噴き、豪快に俺の頭にかかる。


