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「うーー・・・」
ゆっくりと目を覚ますと、いつの間にか辺りは暗くなり、夕暮れとなっていた。更に、今キャプテンがいるのは何故か広めの寺の中。外の庭の広さも結構あった。道をつくるようにして杉が植えられている。
そして一番気になったのは、体の自由が利かなかったことだ。よく見てみると、椅子に座らされ、縄で頑丈に固定されている。
「よぉ、起きたか」
首を回して振り向くと、すぐそこには小久保が立っている。
「うん、起きた」
「・・・なんて冷静な奴だ」
「冷静というか、今の自分の立場が分からんだけやね」
「そうかよ、ったく・・・。捕まえるの大変だったぞ」
「お騒がせしました」
礼儀正しくぺこりと頭を下げてみたが、やはり逃がしてくれそうにはない。
「ねぇねぇ」
「なんだよ」
「うちって何で捕まっとんの?」
「自覚無いのかよ、てめぇ」
「うん。無い」
「お前、殺し屋の手助けしただろうが」
「ああ、したね。手助けって言うか、助けた」
「お前のお陰で、見失いかけたぞ。俺がたまたま見てたから良かったけどよ」
「ああそう。ごめんごめん」
「お前、その言い方ふざけてんのか。仕事の邪魔しやがって」
「いや、人が倒れたら普通は助けるやろ」


