(怪我が完治しとらんとなぁ・・・。ケイラは力的には一番頼れるけど)
やばい、どうしよう、キャプテンは携帯をポケットにしまうと、早歩きで進む。すると、3メートル先にある看板が目に入った。
『同人誌直売!〇〇先生が描く恋愛ストーリーついに完結、ヤンキー男子と秀才男子は、果たして結ばれるのか!?』
キャプテンは一瞬で目を奪われた。逃げる事さえ忘れて、その看板が示す矢印の方向に向かう。直売があるという人の居ない路地に入ったが、何もない。
「あれ?何で・・・」
呟いた瞬間、突然後ろで「バチッ」という音がし、キャプテンは倒れこんだ。そしてようやく悟った。
あの看板につられた地点で自分の足元に火がついていたということ。ああ、騙されたか。キャプテンは気を失う前にもう一度溜め息をつく。


