そういえば、なぜ自分は追われているのだろう?
キャプテンは今更になって気付いた。自分が人に恨まれるような事をしただろうか?いや、ない。
しばらく考えて「ああ、そういうことね」と納得した。小久保は以前ケイラを奇襲した守り屋なのだ。
女子トイレの中でうんうんとうなづく。小久保は恥ずかしいのか女子トイレの中までは入って来なかった。
入ってきたら「この変態ー!」と叫ぶつもりだったのだが。まぁ、うちも変態やけどね、と思う。
「くっそ!小賢しい手ぇこねやがって!このエロ腐女子!」
「なにっ?!そんなことまで知っとるんか!このストーカー!もっと可愛い子追いかけて来い!」
「好きでやってんじゃねぇ!出てきやがれ!」
「出ろといわれて出る奴がおるか!」
息を切らしてトイレ越しに口論をする。しかし、ここからどうしようか。そう思っていたとき、ある秘策を思いついた。またさっきのように失敗を犯すかも知れないが、無いよりマシだ。
トイレを出ると、自分から小久保の方に向かった。
「お、やっと諦めやがったか」
「はいはい、分かりましたよ。行けばいいんでしょ」
半ば諦めたように言ったが、トイレを出て人前に出た瞬間、キャプテンは大きく息を吸った。ワッと大声を出す。
「助けてーー!!!」
「はぁ!?」
周りにいた公園デビュー中の父親達や子供、母親たちが一斉にこちらを見る。


