トリップ


ケイラを見てみると、悔しそうな目でキャプテンを見ている。

(え゛ぇぇっ?)

何故叩かれたのか分からない。
自分が何をしでかしたというのだ、と問いかけようとも思う。

(うち、何か悪いことしたか?手当ての時に上半身の服脱がした事?いや、それとも、気を失っとるのをいいことに太腿に触ろうと考えた事?)

ケイラの思っていることとは全く別のことを考える。

「お前バカかよっ」
「いや、元々バカやけど・・・」
「こんな怪我してたら明らかに殺し合いしたって思うだろうがよ!」
「いや、5回目の考えで気付いた」
「何の次に考えれば5回目になるんだよ!」
「えっと・・・喧嘩とコスプレとジュースとトラックの次」
「遅っ!」

呆れたように大きな溜め息をつくと、声を低くして1から話し始めた。

「俺が逃げてきたのは、守り屋からだ」
「ふむふむ」
「あいつら執念深いから、逃げられたらまた追ってくる」
「うん、当たり前やね。パターン的に」