殺し屋ってこと教えても、平然とした彼女の姿は、本当に意外だったなぁ。 母親が生きてた頃は友達などいなかったので、自然と満たされる気分にもなった。 ・・・もしかして、アイツも。 私は兄(まだ認めていないが)の偽名の事を思い浮かべる。 「大事な人が呼んでくれるから、そっちの名前を・・・」 『大事な人』とは自分でもよく分からないが、そうなのかな、と口に出してみる。