色のついた数種類の手首につけるベルトに、好きな色合わせのミサンガを巻き付けるアクセサリーらしい。
「あれだ、あれにしよう」
「あれ?」
キャプテンも目をやると、何だ、と肩を落とす。
「食い物じゃない・・・」
「まだ食うのかよ。どんな胃してんだよ」
キャプテンは文句を言うような顔を作ったが、結局はあまり嫌でもなかったので、出店の前まで来る。
「何色にする?ベルト」
「俺は、青かな」
「ふぅん・・・。じゃあ、うちは灰色」
地味じゃねぇか?と聞かれても、キャプテンは首を振る。
気に入った色のミサンガにビーズを通し、それをベルトに巻き付ける。ケイラはチラッとキャプテンのミサンガの柄を見てみると、どれも地味な色ばかり。


