――ドン!!
背後でした爆発音に振り向くと、飛び上がって喜ぶ子供のような無邪気さを感じさせるような、赤とオレンジの花火が上がる。
その光と同時に、リクの姿は消えていた。まるで、眩い輝きに掻き消された影を思わせるようだった。
何となく、切なさと寂寥の感が込み上げてくる。リクの不思議さと、悲しみを交えた強さと、たまに見せる笑顔(なのか?)に、自分は少なからず惹かれていたのではないだろうか、と思う。
・・1時間30分前・・・
「ぎゃっ」
急いで走ってきたらしい、全力疾走のケイラにぶつかったキャプテンは、思わず悲鳴を上げる。
「わ、悪ぃキャプテン。遅れた」
「遅れた挙句この始末か・・・」
何とか倒れずに済んだので、キャプテンはホッとする。


