出店は数多くあったが、同じ種類のものがいつくもあり、種類的には10種類の店しかない。見掛け倒しっていうのか?とキャプテンは思う。
買ったリンゴ飴をかじると、飴の砕けるいい音とリンゴのシャリシャリとした皮の食感が広がる。キャプテンはちらりとチョコバナナを口に運ぶエリカを見た。
「?食べる?」
「いや、うち、完璧に甘いのはあんまり好きじゃないで」
「和菓子とかは好きなのに?」
「あれは控えめやからさ、甘さが」
それに、エリカを見たのは、冷えたチョコレートの食感が気になったからで、食べたかったわけではない。
すると、キャプテンは面の出店に向かった。
どうしたのか、とエリカがキャプテンを見ると、次に振り向いた時にはキャプテンの顔にはアニメのキャラクターの面。
男用のアニメらしき絵だった。


